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あたしたちはもう2度とエレベーターには近づかない。
保健室で目覚めてから家に帰るまでに、あたしたち4人はそう決めた。
一穂たちはエレベーターが動いているのを目撃しているし、あたし自身はあの中に引きずり込まれたのだ。
あれは夢なんかじゃない。
現実で起こった出来事だ。
残念ながら、先生たちにいくら説明しても信じてもらえなかった。
実際にエレベーターの前まで行ってみたけれど、エレベーターはピクリとも動かずもちろん扉だって開かなかった。
結局、あたしたち4人が放課後の校舎で悪ふざけをして遊んでいたことが原因で気絶した。
という結論にされてしまった。
でも、それに反論する気はもうなかった。
とにかくエレベーターから生きて出て来られただけで十分だった。
《一穂:ごめんね、あたしが変なこと言ったせいで……》
家に戻ってから一穂からもらったメッセージにも、あたしは返事をしなかった。
悪いのは一穂だけじゃない。
あたしだって最初は調子の乗っていたのだから。
今はとにかく、ゆっくりと休みたかったのだった。
あたしたちはもう2度とエレベーターには近づかない。
保健室で目覚めてから家に帰るまでに、あたしたち4人はそう決めた。
一穂たちはエレベーターが動いているのを目撃しているし、あたし自身はあの中に引きずり込まれたのだ。
あれは夢なんかじゃない。
現実で起こった出来事だ。
残念ながら、先生たちにいくら説明しても信じてもらえなかった。
実際にエレベーターの前まで行ってみたけれど、エレベーターはピクリとも動かずもちろん扉だって開かなかった。
結局、あたしたち4人が放課後の校舎で悪ふざけをして遊んでいたことが原因で気絶した。
という結論にされてしまった。
でも、それに反論する気はもうなかった。
とにかくエレベーターから生きて出て来られただけで十分だった。
《一穂:ごめんね、あたしが変なこと言ったせいで……》
家に戻ってから一穂からもらったメッセージにも、あたしは返事をしなかった。
悪いのは一穂だけじゃない。
あたしだって最初は調子の乗っていたのだから。
今はとにかく、ゆっくりと休みたかったのだった。



