そこにあったのは真っ暗な教室だった。
部活動が休みの曜日以外は必ず明かりがともっていて、中から生徒たちの声が聞こえてきているはずの教室。
『部室に誰もいないの?』
その声は一穂だった。
あたしはカメラに自分の姿が映っていないことも忘れて、何度もうなずいた。
徐々に口の中がカラカラに乾いていくのを感じる。
その瞬間、また聞こえた。
部活動が休みの曜日以外は必ず明かりがともっていて、中から生徒たちの声が聞こえてきているはずの教室。
『部室に誰もいないの?』
その声は一穂だった。
あたしはカメラに自分の姿が映っていないことも忘れて、何度もうなずいた。
徐々に口の中がカラカラに乾いていくのを感じる。
その瞬間、また聞こえた。



