《美知佳:そんなことしても、充弘があたしと付き合ってくれるとは思えないけど》


あたしは感じたままをメッセージで送った。


《一穂:それはそうだけど、でも充弘もそういうの興味あると思うなぁ。怪奇現象が起こっても起こらなくても、途中で充弘の名前を読んでみるんだよ。そしたらきっとすぐにかけつけて美知佳を助けてくれるよ!》


本当にそんな簡単にいくだろうか?


今回は階段から落ちそうになったから助けてくれたけど、自分から進んで肝試しをしておいて助けて欲しいなんて、無視が良すぎる気がする。


しかし、スマホの向こうにいる一穂はすでにやる気満々のようで《一穂:じゃ、今日の放課後楽しみにしてる!》と、送られてきたのだった。