エレベーター

「美知佳が死ねば全部終わるんじゃないの? もとはと言えば美知佳のせいなんだから!」


そう言われて、ハッと気が付いたことがあった。


一穂と2人で帰る途中、何者かがあたしを横断歩道へと突き飛ばした。


今日学校へ来たときに植木鉢が落下してきた。


あれは、もしかして……。


「まさか、全部一穂がやったの……?」


エレベーター内に引きずり込まれたときと同様に、冷たい汗が背中を流れて行くのを感じた。


目の前にいる一穂はあたしの知っている一穂じゃない。


好きな相手を傷つけられ、復讐に燃えている一穂だった。


「そうだよ。今さら気が付いた?」


「どうしてそんなことを……」


あたしは震える声で言った。


「もうすぐ解決しそうだったから」


「え……?」


あたしは一穂の言葉に聞き返す。