「一穂に連絡してみよう」
充弘がそう言うとスマホを取り出し、一穂に電話しはじめた。
しかしいくら待っても出てくれないようだ。
何度か繰り返し電話をしたけれど、結局一穂が応答することはなかった。
「そっちはなにか変化があったか?」
手当てをして少し落ち着いてきた頃、充弘がそう聞いて来た。
「うん。実はね……」
見せられた映像を思い出すだけでも吐き気が込み上げて来る。
それをグッと喉の奥へと押し込んであたしは見たものを全部充弘へ説明した。
充弘はあたしの話を聞きながら真剣な表情になり「あの男が原因だったのか」と、悔しそうに眉を寄せた。
「一穂にはいずれ連絡がつくと思う。今日は先に前原と接触しよう」
「充弘は病院へ行って!」
すぐに立ち上がろうとする充弘を止めて、あたしは言った。
「俺は大丈夫。のんびりしている暇はないだろ?」
「でも……」
「もうすぐですべてが解決しそうなんだ。俺も最後まで見届けたい」
充弘はそう言うと、止めるあたしの言うことを聞かずに保健室を出たのだった。
充弘がそう言うとスマホを取り出し、一穂に電話しはじめた。
しかしいくら待っても出てくれないようだ。
何度か繰り返し電話をしたけれど、結局一穂が応答することはなかった。
「そっちはなにか変化があったか?」
手当てをして少し落ち着いてきた頃、充弘がそう聞いて来た。
「うん。実はね……」
見せられた映像を思い出すだけでも吐き気が込み上げて来る。
それをグッと喉の奥へと押し込んであたしは見たものを全部充弘へ説明した。
充弘はあたしの話を聞きながら真剣な表情になり「あの男が原因だったのか」と、悔しそうに眉を寄せた。
「一穂にはいずれ連絡がつくと思う。今日は先に前原と接触しよう」
「充弘は病院へ行って!」
すぐに立ち上がろうとする充弘を止めて、あたしは言った。
「俺は大丈夫。のんびりしている暇はないだろ?」
「でも……」
「もうすぐですべてが解決しそうなんだ。俺も最後まで見届けたい」
充弘はそう言うと、止めるあたしの言うことを聞かずに保健室を出たのだった。



