前原君はあたしの体を床へ押し倒していたのだ。
車いすが激しく横転し、大きな音が鳴る。
「いや……! 離して!」
前原君は無言であたしの体にまたがると、あたしの制服に手をかけた。
必死で両手で前原君の体を押し返す。
3階のボタンはもう押しているが、エレベーターはなかなか動きださない。
前原君が片手で開閉ボタンを繰り返し押しているのが見えた。
「やめてよ!」
悲鳴を上げた瞬間だった。
胸に嫌な激痛が走った。
一瞬呼吸ができなくなる。
次に全身から血の気が退いていき、息を吸い込めなくなった。
発作が起こったのだ。
ひっひっと短く呼吸をするあたしを見て前原君が驚いた表情を浮かべる。
ボソボソと小さな声で「どうした?」と聞いてくるのが聞こえて来た。
車いすが激しく横転し、大きな音が鳴る。
「いや……! 離して!」
前原君は無言であたしの体にまたがると、あたしの制服に手をかけた。
必死で両手で前原君の体を押し返す。
3階のボタンはもう押しているが、エレベーターはなかなか動きださない。
前原君が片手で開閉ボタンを繰り返し押しているのが見えた。
「やめてよ!」
悲鳴を上げた瞬間だった。
胸に嫌な激痛が走った。
一瞬呼吸ができなくなる。
次に全身から血の気が退いていき、息を吸い込めなくなった。
発作が起こったのだ。
ひっひっと短く呼吸をするあたしを見て前原君が驚いた表情を浮かべる。
ボソボソと小さな声で「どうした?」と聞いてくるのが聞こえて来た。



