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充弘が追いかけてくれたが、やはり犯人の姿はどこにもなかったらしい。
相手は幽霊なのだから当然のことだった。
「美知佳、怪我はなかったか?」
「少し血が出ただけ」
「念のため保健室に行こう」
ほっておいても大丈夫だと思ったが、充弘はあたしの手を握りしめると先を歩き出した。
廊下を歩く時も、保健室へ入る時も先に立って安全を確認してくれている。
「あら、鼻の頭から血がでるなんて珍しいわね? なにがあったの?」
白衣を着た保険の先生はあたしを見て不思議そうな顔をしている。
あたしは適当にごまかして手当てをしてもらった。
「少し顔色も悪いみたいだけど、授業出られそう?」
「これくらい大丈夫です」
そう声をかけて立ち上がった瞬間、思いがけず立ちくらみを覚えてまた座り込んでしまった。
「美知佳、無理はするなよ」
隣に立っている充弘が怒った声を出している。
充弘が追いかけてくれたが、やはり犯人の姿はどこにもなかったらしい。
相手は幽霊なのだから当然のことだった。
「美知佳、怪我はなかったか?」
「少し血が出ただけ」
「念のため保健室に行こう」
ほっておいても大丈夫だと思ったが、充弘はあたしの手を握りしめると先を歩き出した。
廊下を歩く時も、保健室へ入る時も先に立って安全を確認してくれている。
「あら、鼻の頭から血がでるなんて珍しいわね? なにがあったの?」
白衣を着た保険の先生はあたしを見て不思議そうな顔をしている。
あたしは適当にごまかして手当てをしてもらった。
「少し顔色も悪いみたいだけど、授業出られそう?」
「これくらい大丈夫です」
そう声をかけて立ち上がった瞬間、思いがけず立ちくらみを覚えてまた座り込んでしまった。
「美知佳、無理はするなよ」
隣に立っている充弘が怒った声を出している。



