でも、旦那様は読者じゃなくて、私のブログの出演者になるのでは、と赤くなりながら羽未は思っていた。

 帯刀がブログを声に出して読む。

「『家のあちこちにゴリラが居るので、出かけられない夢を見た。』

『100均に「電撃から守るクッション封筒」ってあって、すごいな~と思ったら、「衝撃から守るクッション封筒」だった。』

 ……くだらなさがヒートアップしてるぞ。

 こんなものを人様にわざわざお見せする必要はあるのか……」

 ごもっともでございます。

 うーむ。
 この先もあんまり読んでもらえなさそうだな、と思いながら、チラと帯刀の後ろを見た。

 士郎の部屋に明かりはついているようだったが。

 今日は邪魔してこなかった。