【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




「そんな一般枠の君だからこその頼みなんだ」



「さっきの...普通を教えてほしいという頼みのことですか?」



あの頼みごとの真意を私は未だに理解できてないんだけれども。



「そう。君にとったらおかしな話かもしれない。意味が分からなくて当然だと思う」



確かに私にとったら意味が分からない。



けど、朱雀さんがふざけているようには思えない。



彼はいたって真剣だと思う。



だから私も分からないなりに、真剣に受けとめたいと思う。



「その頼みは具体的にどういうことなんですか?」



「言葉の通りなんだけど、僕はずっと朱雀グループの御曹司でそういう世界で生きてきた。だから“普通”を知らない」