「そんな一般枠の君だからこその頼みなんだ」
「さっきの...普通を教えてほしいという頼みのことですか?」
あの頼みごとの真意を私は未だに理解できてないんだけれども。
「そう。君にとったらおかしな話かもしれない。意味が分からなくて当然だと思う」
確かに私にとったら意味が分からない。
けど、朱雀さんがふざけているようには思えない。
彼はいたって真剣だと思う。
だから私も分からないなりに、真剣に受けとめたいと思う。
「その頼みは具体的にどういうことなんですか?」
「言葉の通りなんだけど、僕はずっと朱雀グループの御曹司でそういう世界で生きてきた。だから“普通”を知らない」



