私の目の前にいるのは....翔和?
あの看板と同じ衣装を着ている翔和は、本物の王子様にしか見えない。
一瞬、中世のヨーロッパにタイムスリップをしたのかと思うくらい。
「....妃菜?」
彼の私を呼ぶ声で現実に引き戻された。
「な、何?」
無意識に緊張しているのか、声が震える。
「そこに立ち尽くしたままでどうしたの?こっちにおいでよ」
「う、うん....」
もう頭がパンクしてしまいそう。
さっきと同じ歩き方で、翔和のもとへ向かった。
近くに来ると余計にオーラを感じすぎて、緊張が高まる。
今の恰好の翔和は本当に中世のヨーロッパにいても違和感がないくらいにカッコいい。



