放課後、バスケで男女ともに優勝した俺たちは、クラスの有志で打ち上げでカラオケに行くことになった。

女子も参加するこの手の集まりは、いつもの俺は面倒臭いことになるので行くことはない。

ちらりと盗み見た彼女は、どうやら河野たちと一緒に参加する様子でもう少し彼女の側に居たい俺も迷わず打ち上げに参加することにした。

「祥平が参加するなんて珍しいな」

「あー、やっぱり原因は…」

とみんながニヤニヤしながら俺を見る。

やっぱり今日の俺…いつもと違ったよな…。

自分でもしっかりその自覚はある。

でも、違うっ!

みんなが知ってる藤咲じゃないもう一人の藤咲に俺は興味があるんだ!