ベッドでのたうち回りながら菜月ちゃんにメッセージを送る。

もうすぐ病院の消灯時間を迎えてしまうその前に、やり取りをしたくて傷はもう痛まないかメッセージを送った。     

明日退院したら、その後の傷の消毒や抜糸は、親父が診察するからうちの病院に連れてこいと言われている。

母さんは、帰宅した親父から今日の出来事を聞き、菜月ちゃんに会うのをめちゃくちゃ楽しみにしている。

俺の初カノジョ。
女の子に関心がなかった俺が執着して、一生一緒にいたいと願う女の子に興味津々で

「夏休み泊まりにこないかなぁ?一緒にお料理したり、お買い物いったり、お茶したりしたいんだけど」
と期待を込めた目で俺を見る。

「そんなの叶の母ちゃんとお茶したり買い物いったりすればいいだろ?
菜月ちゃんは母さんの友達じゃないっつーのっ!
だいたい高校生で自宅に彼女泊めるの推進する親いないだろ」
 
うん、浮かれすぎ。

俺もだけど、母さんも親父も弟たちさえも浮かれてる。

これはきっと消毒に連れてきたら大騒ぎだな。 

菜月ちゃんを母さんにとられないように対策ねらないとな。

やっと!想いが通じたんだ…。

学校が違う分、なるべくふたりで過ごしたいし、イチャイチャ…したい…。

誰にも邪魔されたくない…。