校内一モテる地味子ちゃんの裏の顔

「電車の時間は?」
「あと30分」
「あれ、長いね?」
「あやが遅れたからな」
「あ、ごめん」


いや、別に。元から計算済みだったし。
なんなら今日は早くきた方だから、段取り悪いみたいになってるけどさ。


「あっ、八雲くん、今日の服どう?」


あやは無邪気に立ち上がってくるっと回る。


「スカートじゃないところがマイナス」
「えぇっ」
「でも似合ってるから別にいいんじゃない?」



意地でもスカートを履かないあやの今日の服装は、紺のサロペットにくすんだピンクのパーカー。
ウエストの細さが目立つ。
足元は底の厚い黒のスニーカー。
黒い長い髪はポニーテール。
デートって言っても絶対にカジュアルに決めてくるのがあや。


あやの学校の制服はどんな物好きが決めたのか、ロリータ系の薄い茶色のワンピース型。
ウエスト絞まってて太ったらモロだし、スカート丈は膝上7センチって決まってるし、ローファーの色も茶色と固定されている。
残念ながらスニーカーでの通学は認められていない。
髪ゴムまで指定されてるのがまた気持ち悪い。