「ゆ、ゆみくん?」
「なーに?」
「そ、そーゆー気分なの?」


いつもと違って余裕な感じはない。
あわあわと、顔を赤くさせて、ちっさくなって行く姫莉ちゃん。


「んー、まぁ、彼女が自分の部屋にいて手を出さない男なんてあんまいないよね」


俺は姫莉ちゃんの頬を左手で包み込んで、チュッとキスをする。
柔らか…。


知らないうちに俺は姫莉ちゃんの唇に溺れていく。


ちゅっと音を立てて、何度も口付けを繰り返しているうちに、わりと自然な流れで俺の舌は姫莉ちゃんの中に入っていく。


「ん…っ」


頑張って声を抑えている姫莉ちゃんが無性に煽っているように見えて仕方ない。


「ゆ、みく…」
「喋っちゃダメだよ、しにくい」


俺は姫莉ちゃんをベッドに押し倒すと、もう一度キスを続ける。


あー、やばい、止まんない。
止まんないし、止めたくなくなってきた。
家じゃそーゆーことはできないし、絶対に不完全燃焼になるって言うのはわかってるのに、それでも本能のままに、止められない。