「姫莉ちゃん、いっぱいもらったね」
「……ごめんね」


控え室に積み上がる、包装紙のついた箱やらブランドの買い物バッグとか。
今にも机からこぼれ落ちそうな量のプレゼント。


本日姫莉ちゃん16歳の誕生日。
どこでリークしてきたのかメイド喫茶の常連さん(姫莉ちゃん推し)がたくさん来店して、大量の誕生日プレゼントを置いて行った。
てんやわんやでバイトどころじゃなかったし、しばらくこの先も続くと思う。


いや、俺はわりと心広いつもりでいるから、もらうことに関しては仕方ないとは思ってるんだよ?
姫莉ちゃん、お店に大事にされてるみたいで嬉しいし。
かわいい姫莉ちゃんが認められてて嬉しいよ?見られたくないけどね?


…にしてもさ。
明らかに変態が持ってきたであろうプレゼントとかも入ってて、ちょっと検閲が必要そうな。


「全部確認していい?」
「いーよー?」
「キモいのあったらこっちで処理させてもらっていい?」
「いーよー」