そう怒鳴るように言うと、舞子は驚いたような顔をして——ゆるゆると首を横に振った。
「‥‥違う。少なくともあたしは、柚琉を幼なじみだと思ってない‥‥」
嘘、だろ‥‥。
絶句して言葉が出たかった。
「好きなの‥‥」
へ‥‥?
「好きなの、柚琉が、男子として‥‥」
恋愛感情‥‥ってこと‥‥?
「えっと‥‥その‥‥」
何も言えず、口をパクパクさせる。
「いいの。綺麗事なんて言わないで。思っていることを聞かせてほしい。‥‥知ってるから」
知ってるって、何を?
ぎゅっと目を瞑って唇を噛みしめる。
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