その男の人は、あたしを少し不思議なものを見るような目で見ていたけど、誠実そうな真っ直ぐの眼差しで謝ってきた。 優しそうな、柔らかい声。 薄暗くてよく見えないけど、彫りの深い整った輪郭。 痩せてそうなのに、筋肉質っぽい。 軍服だ…軍隊、は今の日本にはないはずだから、やっぱり夢? にしてはリアル。 でも赤い髪って。 普通に茶髪なだけだよ…