夢じゃなかった! それだけで、胸が高鳴る。 行っていたんだ、あたし。 確かに、あの時代の、あの場所に。 思い出したくないような出来事ばかりだけど、ただひとつ。 昇さんと過ごした時間が夢じゃなかった、ただそのことが。 本当に本当に嬉しい。 「先生呼んできます!」 「あっ、待って!今日、何月何日ですか!?」 「5月7日ですよ、2週間近く眠ってたんですよ、古賀さん」