うなされる山根さんの額に湿らせたロンTをあてる。 「それ…まさか米国旗け?」 「あ」 山根さんに何かしたい一心で、ロンTの柄の事をすっかり忘れてた。 「なんでそんなもん…」 「あの、これは…っ」 「未来には、こういうものが溢れているんだそうだ」 「……」 「ごめんなさいごめんなさい!ひっくり返します!」 あたしは慌てて柄を内側に折りたたんで、山根さんの額にそれを戻した。