側まで来ると、思っていたよりもうんと大きくて、驚いた。 大きなアンテナのフチに太陽の光が当たって反射している。 どうでもいいとか思っていたけど、意外とかっこいい。 班ごとに並んで順番を待つ間、玲奈と話していたら、晶が混ざってきた。 晶の班、すぐ後ろにいたんだ。 「あ、ホラやよ、ヘルメット来たよ」 「ありがと」 「お先に行ってらっしゃーい」 「町田もすぐ次だから中で会うかもね」 あたしと玲奈の班が、パラボラアンテナの展望台に案内される番になった。