暫くして、銃声は止んだように思えた。 と、そのすぐ後でまた数機が飛んでくる音がして、あたしたちは小さく丸まって身構えた。 だけど銃声はなく、かわりに大きな『ドーン!!』という音と、それと同時に『ドボーン!!』という水音が重たく響いた。 「爆弾!?」 「そのようだ。ひとつは湖に落ちたな」 「まだくる?」 「さあな。だけど様子をみて湖に戻ろう」 「え?いくら蓋取りにいくにしても危ないよ」 「このままじゃ撃たれて死ぬ前に飢えて死ぬ。爆弾が落ちると魚がたくさん浮かんでくるんだ」