「明日も早いぞ。おやすみ」 そうやって、頭をポンポン。 完全に子供扱いだ。 昇さんの大きな手が、あたしの坊主頭を撫でている。 まるで子守唄でも歌うみたいに。 胸についた耳に、昇さんの鼓動がきこえる。 優しくて、落ち着いた音だ。 だけどあたしは落ち着くどころじゃなくて、ぜんぜん眠れない。 あたしばっかり、どんどん好きになっていくよ…