「これなら平気だろ」 「えっ、でも」 「じゃあ降りて寝るか?」 顔、超近いよ。 そんな優しい顔しないで。 ドキドキが、身体じゅうを駆け巡って、熱い。 あたしが今めちゃめちゃドキドキしていること、絶対バレバレ。 だってあたしと昇さん、ぴったりくっついているんだもん。 あたしは精一杯の平静を装って、やっとの言葉を口にした。