蓋をあけたら、魚と味噌で炊けたご飯のいい匂いが一気に立ち上った。 お昼が乾パンちょこっとだけだったから、たったこれだけでもすごいご馳走に感じる。 昇さんが蓋によそってくれた。 「ありがとう!いただきます」 「まだ蓋も熱いから気を付けろよ」 「ほんとだ、でも持てるから大丈夫」 「汁も漬物もなくて悪いな」 「未来の若者は汁とか漬物あんまり食べないから問題ナシ!」 「そうなのか?じゃあどんなものを食ってるんだ」