「…もう、13、いや、14になるかな。6つばかり歳の離れた幼なじみでね、兄妹みたいに育ったんだ」 「そう、なん、だ」 ずきん。 収まりかけた胸の痛みがぶり返して、キリキリと締め付けるような痛みに変わる。 6つ上…昇さんは19歳か20歳か。 時代のせいかな?もっと大人かと思った。 「どうしているかなぁ。弥生みたいに、髪が伸びているかもな」 「もしかして、好きだったりした?」