「よっ、と」 「はぁー、疲れたぁ」 岩場に腰掛け、昇さんがリュックを降ろした。 袋の周りにいろいろなものが括り付けられていて、いかにも重そうだ。 くるくると筒状に巻かれた毛布みたいな布に、もうひとつ同じく巻かれた堅そうな布、キャンプとかで使う感じの飯盒?にシャベル、そんな感じのがリュックの周りに紐でくっついている。 「重たそう」 「お前とどっちが重いかな?」 「えっ、そりゃ人のほうが重いんじゃ…」 「どれ」 「きゃぁ!」