「今、この瞬間からお前は生男だ」 「へぇっ?」 ザリっザリっ 頭の上で鈍い音がしたと同時に、掴まれて皮膚が引きつっていた感覚が消えた。 見上げると、昇さんの手からあたしの髪がパラパラとこぼれ落ちた。 あ…髪……