ぶんぶんと、私は力いっぱい首を振って、それを否定した。 そうしたら小鳥遊くんがふっと肩の力を抜いて、頬を緩めて微笑んだ。 「じゃ行こうぜ! 今夜の花火は、絶対に最高だから」 姿勢を戻した小鳥遊くんが、また私の手を握った。 その手がさっきよりも少し力強くて、ちょっとだけ痛いけれど。 その痛みも今はじんと温かく感じる。 小鳥遊くんの気持ちはよくわからないけれど、少なくとも今、この瞬間は私といることを楽しんでくれている。 そう、感じることができるから。