小鳥遊くんが、和奏さんの口に楊枝を向けている。 その手は流れるようにテーブルの上の容器に向かい、たこ焼きを小さく分けたあと、しばらくするとまた和奏さんの口へ向かう。 「未来ちゃん?」 「たこ焼き……」 「ん? たこ焼き食べたいの? いいよ、行こ」 「違う。たこ焼きってパクっといくものだよね」 「んー。熱いときあるからふたくちくらいかな」 「そうじゃなくって、自分で、こう」 「ああ、普通そうだよね」 「あんなん、すごいバカップルでショック通り越して引く」 「え」