会社には活気が溢れ、無駄な中途採用は無くなった。 雑誌の働きやすい会社ランキングに掲載された事もあるんだと、社長がにこにこしながら言っていたっけ。 そんな、全てが落ち着いてきた頃にやって来た突然の手紙。 「誰から?」 「…………」 返事をしない詩織の手からひょいっと封筒を抜き取るとそこには…… 「高佳警察?」 「私が……家を出るまで住んでた所だよ」