かなえとの話が消滅したのは、それから数日後の事だった。 社長が……やっぱりあんなどうしようもない男はやめておけと諭したらしい。 かなえを傷付ける事の無い、最善の言葉に俺はただ感謝をする。 そして……無い頭を振って構想を描いていく。 考えるのは会社の為に必要な事。 そして……部屋をぐるりと見渡して気付くのは 「このバスルームとベッドルーム、本当に必要なのか?」