娘が望むなら君を決して逃さない……優しそうな皺が畳み込まれたその顔には、はっきりとそう書いてある。 その隣で、断られる事なんて想像もしていないような笑みを浮かべたお嬢様。 たぶん……俺には一番似合いな相手。 重苦しい雰囲気の中、静かに流れ過ぎてゆく時間。 食ってるものの味なんて分からないまま……気付けば食事は終わり 「私達はちょっと向こうで話があるから」 社長から送られた意味深な目配せと共に、俺はかなえと二人、そこに残された。