「あれ?今日部活はー?」
「テスト期間前だからねぇよ」
イライラ、イライラ。
まるでそれは、私の心に伝染してくるような強さで。
「つか、朱里亜は?まだ帰んないの?」
「や、あの…あっきーと色々喋ってたから…帰り損ねて」
「はー?!朱里亜、ひっでー!責任転嫁かよ!」
「うるさい!あっきーは黙ってて!」
そう言って、あっきーの肩を叩こうと手を伸ばそうとしたら…。
かしっ
と、痛くないくらいの強さで、汰一にその手を掴まれた。
「じゃあ、もう帰れるんだよな?朱里亜、帰ろう」
「へ?ちょ、ま、待って…汰一?!」
急な展開について行けず、まるでドナドナが頭の中を流れるようにして、私は音楽室から連れ去られる。
そんな私の姿を見てるあっきーは、ガッツポーズを作って、『頑張れよ!』と応援してくれた。



