皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

一人がけのソファーに座り、珍しくだらける殿下は、本当に激務続きのようだ。



「マッサージ、しましょうか…?」

「頭を洗ってもらいたい…」

「ムリですね…」

「ゆっくりしたい…」

「それもムリですね」

「そろそろ見つかるかもしれない…」



誰に?



と、思った瞬間、ノックの音。



「いないと言え…」



小声になった殿下に、不思議に思いながらドアを開けると、そこにいたのは麗しのオオカミさん。



はぁはぁはぁと息を切らしている。



「失礼いたし、ますっ。殿下…お見かけしませんっでしたか⁉︎」



逃げてきたのね…。



これは…いつもの仕返しができるのではなくて?



「そこでグダーッとしておりますよ」

「アリスっ‼︎お前っ‼︎」

「ふふふっ‼︎」



やっと殿下にぎゃふんと言わせた気分。



しかも、悪いことせずに‼︎



もう、最高に気分がいい。



「殿下っ‼︎ルイ様が泣きそうになっていますよ⁉︎さっさと執務室にお戻りくださいっ‼︎」



してやったり。