皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

痛い痛いっ‼︎



首が取れるっ‼︎



「お前…」

「はい?」

「やっぱり、可愛い顔をしているのだな…」

「は…?」

「ルイが言っていた。デービス家の娘は社交界でも美人だと噂されていたと」

「る、ルイ…?」

「ルイ・アーサー・シュナウト・ウィリアムズ公爵」

「公爵様…?」

「俺の叔父上」



殿下の叔父様ってことは…陛下の弟…?



若い公爵様がいると聞いたことはあったけど、お会いしたことはない気がするのに。



って、噂ってなに?



それより可愛い顔って‼︎



ヒナ、あなたすごいわ。



あの殿下が可愛いなんて言ったのよ‼︎



「で、殿下は何をしにこちらへ…?」

「根を上げている姿を見に来てやったのに。つまらん」

「最低です…」

「せいぜい、俺のために励めよ?あと…しくじったらその目玉潰してやるからな」



さらに最低…。



そんな恐怖、今更植え付けて欲しくない…。



「では、お手を」

「はいっ⁉︎」

「完璧な腕前、見せてもらおう」



殿下に手を取られ、始まったダンス。