皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

この日から始まったお勉強は、主に歴史と作法など。



歴史は浅いので、すぐに覚えることができた。



作法も、家にいるときに叩き込まれているので苦労はしない。



「完璧です、アリス様」

「そう、かしら…」

「もう、教えることはなにもございませんわ」



ダンスにお辞儀の仕方。



こんな所で昔の苦労が役に立つとは…。



「失礼する」

「殿下‼︎アリス様には頭が上がりませんわ‼︎本当に完璧なレディでございます」

「そうか」

「さすが殿下、良い方を選ばれましたね」



そこまで褒められたことがないので、ものすごーく照れるのだけれど…。



久しぶりに見た殿下は、やっぱり疲れているように見える。



指導してくれたご婦人が部屋を出て行き、殿下とふたりきり。



「なんだか、いつもと違うような…」

「ヒナが最近張り切っていて…お化粧を少し変えたのです…」

「よく見せろ」



そう言った殿下は、両手で私の顔を掴み、上を向かせた。