皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

宰相様の奥様は、皇后様の侍女をしているそうだ。



元メイドで、そんな母の姿がカッコよく見えたそうで。



「夢だったのですよ、ヒナの」



そういうことらしい。



いいところのお嬢様だったのね、ヒナ。



「でも、ヒナは不満なのです」

「なにが?私、あなたに失礼なことをしてしまっているかしら…」

「母から学んだ技術を、披露する機会をくださらないからです‼︎ヒナ、とーってもウズウズしてるのですよ⁉︎」

「なに、に…?」

「着飾らせてくださいませ‼︎アリス様はほんっとーに可愛い顔をなさっていて、それだけで魅力は十分なのですよ?でも、もっとお化粧したり、お着替えしたり…ヒナはやりたいのですっ‼︎」




そういうこと…。



確かに、ヒナのオイルマッサージは絶品だった…。



足りなかったのね…。



「欲をもっと‼︎」

「そう言われても…」

「ほら、そうやって儚げ美人‼︎ヒナならもっと美しくできますから‼︎」



ヒナの何かに火がついた。