皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

足を踏み入れたお城の中。



ここへ来るのは、殿下に初めて会った時以来…。



「こちらがアリス様のお部屋になります」

「わぁ…」



とても豪華。



私が使っている後宮の部屋は、壁紙も家具も、入った頃のまま変えていないので、シンプルなのだ。



ここは、ベッドも派手で、家具や花瓶も、私の部屋と違って色味がある。



シャンデリア…。



「ここは、どういうお部屋なのですか…?」

「殿下の別室です」

「へっ⁉︎」

「幼少期、殿下がお過ごしになり、ゆくゆくは殿下のお子の部屋になるかと」



そんな部屋…いいのでしょうか⁉︎



あっ、壁紙に傷がある…。



「では、こちらが明日からのスケジュールですので。ヒナ、頼みますよ」

「はいっ‼︎宰相様‼︎」

「お前は元気がありすぎる…」

「任せてください‼︎」



なにやら、親しげ?



宰相様も、ヒナを見る目が優しい…。



ヒナもいつもよりニッコリしている。



「ヒナは宰相様がお好きなのね」

「もちろんです‼︎父ですから」

「は、い…?」

「あっ、ご存知じゃなかったですか…?」

「知らないっ‼︎なんで宰相様の娘がメイドを⁉︎」



初耳だよ‼︎