皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

【アリス】



ある日突然、宰相様が部屋に来た。



「陛下が不在なので、変わりに殿下に出席したいただくことになりました。お側に着くのはアリス様です」



もうすぐ、帝国が始まった日、帝国記念日がある。



公式な行事というものは、私が来てから初めてで。



現在不在の皇帝陛下の代役に、殿下が出るそうだ。



その隣に私…?



「なななな、何をすればよろしいのですか⁉︎」

「各国の王が集まり、挨拶をするので、その対応と、式典中に殿下の隣で一緒にお辞儀するくらいなもんです」

「だ、大丈夫なのでしょうか…。殿下はなんと言っていますか⁉︎」

「『適当にアリスにやらせればよいではないか』と、期待しておいででしたよ」



それ、期待されてないような…。



そんな重役、私に務まるのだろうか…。



「殿下にお会いになられてないのですか?」

「あっ、はい。お忙しいようで…」

「そうですね。あり得ないほどの激務中ですね。では、アリス様には一時的に部屋を城内に移していただきます」



お勉強が待っていた。