皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

浴室や脱衣所は魔法石で温められているので、そんなに寒くは感じないが…。



アリスの体はきっと冷えている。



「殿下、中にどうぞ」



俺の髪を洗う準備がされていて、なんだか心がギュッとした。



寒いくせに。



「えっ?殿下っ‼︎」



イライラしたので、浴槽に突き飛ばす。



自分のことも考えろ。



お前にはやっぱり意志がないのか?



「な、何するんですかっ‼︎」

「温まれ」

「は、い…?」

「そのあとでいい。あっ、その手のタオルはもらう」

「ど、どうぞ…」



いつものポジションに頭を乗せ、目の上にタオル。



これこれ、気持ちいい…。



「お疲れ…ですか?」

「あぁ…」

「そう、ですか…」



そのまま何も話さないアリスは、しばらくしてから湯船を出て、俺の頭を洗い出した。



ものすごく、気持ちがいい…。



気がつけば、そのまま眠りに落ちていた。



「殿下、のぼせてしまいます‼︎」

「んっ?」

「お風呂ですよ⁉︎寝てはダメです‼︎」

「…………積極的だな」

「へっ⁉︎わっ‼︎」



やっと近くに来た…。



まぁ、俺を起こすために近づいたのだけど。