皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

ブルっと身震い。



薄い服で外なんか出るからだろ…。



「風邪をひくぞ」

「まだ暖かいと思っていたのですけど…。あっ、お風呂ですか⁉︎」

「あぁ」

「準備しますね」



パタパタと準備を始めたアリスが、いつもより小さく見える。



背は高いのに、とても華奢な体つき。



痩せた…?



「行きましょう」



大きな風呂は、やっぱり俺の疲れを取るための癒し…。



「脱がせてくれ」

「へっ⁉︎」

「手が痛い」



なんて、ウソの理由をつける。



もうほとんど治っているというのに。



震える指先で、俺の服を脱がせようとする。



「あれ?これは…ここ…?」

「くくっ…」

「ど、どうやって脱がせればいいのですか⁉︎」



どうやら、男の服は脱がせたことがないようだ。



やたらカッチリしている俺の服を脱がせるのは一苦労らしく、教えながら数分、やっと一枚脱げた。



「これでは朝になってしまうな。先に入っててくれ」

「あっ、すみません…」



脱衣所は仕切りだけで仕切られていて、アリスは仕切りの向こうで服を脱ぐ。



カラカラっと、浴室へのドアが開く音が聞こえ、俺も中に入った。



俺が来る日は、きっと先に入浴を済ませているであろうアリス。



湯に浸からないようにまとめあげられた髪が、案外好きだったりする。