皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

急ぎ会いたいとヒナに伝言を頼む。



本来ならば呼び出してはいけない立場。



わかっていても、リタ様の誤解を解きたかった。



「私の花がふたりでお茶会かい?」

「殿下っ‼︎もしかして、私の部屋で飲んだお酒に毒が入っていませんでしたか⁉︎」

「…………なぜ?」

「リタ様が…」



優しさを張り付けた殿下に、リタ様の無実を話した。



これで、リタ様の侍女が戻ればいいけれど…。



「そうだったのか。すまなかったね、リタ」

「いえ、私も覚悟があってやったこと。殿下のお怒りに触れるのは当然」

「怒ってはいないよ。私に毒はあまり効かないのでね。微量だったし、私はこうして元気だ」

「申し訳ございませんでした。謝罪の機会を与えていただき、感謝いたします」



リタ様は強い…。



人形でいた私なんかより、しっかりとした意志を持っている…。



「だけど…間違えば私は死んでいたのではないのかな?」



殿下は怒ってるのではない…。



それを、通り越している。



今まで見たどの目よりも鋭く、冷たくて怖い。