皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

もっと粘ってくれればよかったのに。



「失礼にも程があるわっ‼︎」



そう言ってドレスを翻し、部屋に戻ったセレスティーナ様。



残ったのはお菓子を食べるリタ様と、ガッカリする私。



「リタ様も、心当たりがおあり?」

「私、魔術には多少の自信があるの。飲み物に入れられた毒、お二人の部屋にお返ししたのだけれど。水ではなく、お酒だったのよね」

「えっ…?」

「悪魔の巣窟に向かうのに、なんの疑いもなく挑めないでしょう?あなたではなく、セレスティーナ様だったのね」



じゃあ、リタ様も毒を盛られていたの…?



お酒って…殿下が口にしたりしてない…?



「私の侍女が、罪を被ってくれたわ」

「侍女はどうなったのです⁉︎」

「家に帰った。そして、私には監視が付き、とても退屈な後宮暮らし」



リタ様が毒を盛ったと思われているってこと…?



それは誤解を解かなきゃいけない。



「真実がわかったら、戻してもらう計画だったのよ。宰相様はご存知のことよ」



殿下は知らないんだ…。