皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

その後に来たリタ様は、何も口にしない。



あれ?



セレスティーナ様かと思ったら、リタ様だったのかしら?



「殿下は、誰を正妃に迎えるのでしょうね」

「私ではないわ。殿下から好まれなかったようですの」

「そうなのね。なら、私は殿下の好みだったのかしら。頻繁に通ってくださるのよ」

「それはよかったですね」

「アリス様の所にも顔を出すことがあると聞いたけれど」



リタ様を完全に黙らせたセレスティーナ様は、優越感で満ち溢れているように見えた。



さぁ、どちらの方かしら。



私を殺そうとしたのは。



「前に殿下がいらした時、口にしたお水に不思議なものが入っていたのです」

「なにが…」

「とても美味しかったので、その水でこのお菓子を作っていただいたの。少しだけ、風味づけに」



そう言えば、セレスティーナ様がガタッと立ち上がった。



ウソが下手。



「なんてものを食べさせるのよっ‼︎殿下のお子がいたら…あなた、殺人罪よ⁉︎」

「どうしてです?体に悪いものなど、入っておりませんけど」

「えっ…」

「なぜ、私がセレスティーナ様に害を与えるのです…?」



簡単にかからないで。