皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

何があったのだろう。



「アレン、父上のことなのだが…」

「お聞きになりましたか」

「あぁ、相当お疲れの様子だった」

「何年も城から出ていませんからね。自分が作り上げたものを、自分の目で見たいと、昔から言っていたのですよ」

「だが、俺に任せてもいいのだろうか…」

「やっと任せられると思ったのでしょう。陛下はそこまで無責任なお方ではないですから」



認め、られているのか。



俺、父上に認められていた?



これは…最高に滾る。



やる気、出た。



「ジェード‼︎仕事をするぞ‼︎」

「殿下、その前に医者にその指をどうにかしてもらいましょうね」

「あっ、忘れてた…」



包帯の下は見るも無残な指が…。



『事務仕事もほどほどにと言っていたのにファーガス団長と手合わせ⁉︎何考えてるんですか‼︎指、取れますよ⁉︎麻酔無しで縫ってやりますからね‼︎』



怒られました…。



しばらく左手で生活しろと…。



捗らないんだよ、仕事が。