皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

昔からよく城を抜け出して下町探検や、洞窟探索に勝手に行くようなヤツだった。



なぜか天才的に魔法の使い方に長けていて、帝国お抱えの魔導師なんかも全く歯が立たないときたもんだ。



『兄上‼︎ドラゴンって本当にいると思う⁉︎僕は絶対いると思うんだー。ペットにして、毎日一緒に寝たい‼︎』



これが、帝国の第二皇子、レオナルドの夢。



遥か昔の生き物だ。



いるかわからないドラゴンを探しに、ついに家出したのだ…。



「まぁ、レオ兄様ですから」

「母上がどれだけ心配してると思ってるんだ、あのバカ」

「父上がほっとけと言うのなら、いいのではないですか?そのうち帰ってきますよ」



心が広いな、アレクは…。



お前だったら、父上と言い合ったりしないんじゃないだろうか。



「僕たちは兄上に感謝してるんですよ。皇位を継いでくれると言ったから、僕らは好きなことができているんです」

「そうだな、最近では命も狙われなくなったから、認められてるのかもしれんが…」



他の者が命を狙われてては意味がない…。