皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

幼少の頃からの望みの騎士団には、去年やっと入れたのだ。



「ちゃんと食べてるのか?細くないか…?」

「食べてますよ。食っても食っても痩せるんです。ファーガス団長のせいで」



相当キツイらしいな、騎士の訓練…。



背も、俺と同じくらいになった。



可愛かった弟が、逞ましい…。


アレクと俺は、とても似ている。



ただ、アレクは俺よりもずっと優しい。



「僕の馬を見てください‼︎」



久しぶりの弟とのひとときは、馬を見たり昼食を一緒に取った。



俺が死ねば、父上の後を継ぐのはきっとアレク。



もうひとりの弟は…ないな。



「お前、最近レオナルドに会ったか?」

「レオ兄様?まぁ、そうですね…会いましたね…」

「何をしてるのだ、レオは」

「いやぁ、兄上に言ったらまた兄弟喧嘩に発展しそうなので…」

「言え…」

「街で出会った冒険者たちとドラゴン探しに…行きました…」

「…………ハァ」

「兄上の気持ちもわからなくはないですよ⁉︎でも、ほら、ドラゴンに会うのってレオ兄様の長年の夢だったので‼︎」



ある日突然城から出て行ったレオナルドは、『修行してくるよ』と一言だけ置き手紙を残した。