皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

湯船の縁に頭を置き、振り返らずにそのまま目を閉じている。



「寝たら、死にますよ…?」

「それは困る…」



目を開けると、アリスが真っ赤な顔でタオル一枚。



肌、白いな…。



「髪を洗え」

「このまま、ですか?」

「疲れて動く気になれん…」



控えめに触れられる頭。



いつも自分で洗う髪が、細い指で洗われる。



これ、気持ちいい…。



頭をマッサージされてるみたいだ…。



「少し、上げてください」

「ん」


丁寧に洗われた。



流す時に顔にお湯が流れてきて、アリスは慌てふためく。



それが面白くて…。



「死にたいのか?」



と、声をかければビクビク怯え始めた。



たまらなく面白いな…。



ブルっと身震いをするアリスの腕を掴み、そのまま引きずり込んだ湯船の中。



とても面白い反応だ。



「髪が濡れてしまいましたっ‼︎」

「そうか、沈められなかっただけマシだな」

「なっ、んて、意地悪…」



プイッと顔を逸らされた。