皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

お茶でもいれてあげよう。



そう思っていたら、ジェードさんとミアの娘のコーラルに廊下でばったり。



「皇后様‼︎」

「あら、コーラル。それ、クロッシュのお茶…?」

「はいっ‼︎そろそろ休憩かと思いまして」

「ありがとう。あの子、ワガママ言ってない?」

「殿下のワガママは聞いたことがありません。騎士の頃の癖で、自分でお布団たたんでしまわれるので、そこを直してほしいくらいです‼︎」

「ふふふっ、よろしくお願いね」

「もちろんです‼︎」



コーラルと一緒に執務室に入れば、仕事中のクロッシュ。



整理された机の上は、昔のリュークでは考えられない。



仕事の量が違うのだ。



「母上、どうかしましたか?」

「ザックが宿題をしに来たの」

「宿題?」

「休憩がてら、お話ししてくれる?」

「いいですよ」



ソファーに移動して、お茶を飲みながらノートを広げるザック。



クロッシュほど頭は良くないようだけれど、ザックも優秀らしい。