皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

【アリス】



何も持たない私が、こんなに幸せになれるとは思っていなかった。



ここにお嫁に来たとき、リュークとの始まり。



疑われて、毒で殺されかけて、さらに誘拐されたり。



今思えば、どれも懐かしい記憶。



「母上のお仕事を教えてください‼︎」

「どうしたの?急に…宿題…?」

「はいっ‼︎学校で、来週までにお仕事について作文を書くのです‼︎」



私の宝物が、学校に通い始めた。



友達ができないと泣いていたのはいつのことやら。



今ではガキ大将のようになって、イタズラ三昧の日々。



「どんなお仕事でもいいのなら、クロッシュに聞くといいかもしれないわね。私のお仕事の話より、そちらの方がきっとたくさんお話を聞けると思うの」

「兄上に?でも、忙しそうです…。ドラゴンに乗る約束、まだ守ってない…」

「様子を見に行きましょうか」



弟のアイザックと、昔リュークが使っていた執務室へ向かった。